世界観 ―― 歴史 ――
数百年前
世界規模で勃発していた諍いは、
強大な力によって行われていた
中心となっていたのは、魔法
事態を嘆いた魔導師、
魔女を束ねる者は、
全ての力を無効化させ、
己の中に封じ込める
時の権力者達は激怒し、
その者を殺すために幾度も
刺客を差し向けた
「連中は欲望の塊だ。
言葉を忘れ飢えた獣なのだ」
何年にも及ぶ狩りの施行に
疲れ果てたかの者は、
一族に謝罪しながら
命尽きるのを待っていた
事切れる直前、
一人の男が現れその者を救う
その者は感謝と同時に問うた
「お前はこの世の中に何を望む」
男は不思議そうに瞬くとこの様に返す
「目の前にある命を救いたい。
それだけだ」
男はとある国の侯爵だった
精霊たちは、大丈夫だ、と囁き、
かの者は一縷の光に気づく
まだまだ世は捨てたものではない、と
この者は正体を明かし、成り行きを話す
男はその者を喜んで保護し、国王に進言
小国王も快諾し世界は救われた
その者と男は、
とある土地で生涯を共にしたという